ゴルフ会員権の相続とは?
相続発生により故人に属する一切の権利関係が承継されます。
被相続人がゴルフ会員権を所有している場合があります。
この場合、当然ながらゴルフ会員権も相続財産に含まれます。
したがって、ゴルフ会員権の相続手続きが必要となるのです。
ゴルフ会員権はどのように処理すれば良いのでしょうか?
このページでは、ゴルフ会員権の相続方法について解説いたします。
ゴルフ会員権の相続は2パターン
ゴルフ会員権の相続は以下の2つのパターンを選択することになります。
1.代表相続人がゴルフ会員権の名義書き換えをして会員になる。
2.ゴルフ会員権を売却する。
以下、それぞれについて詳しく解説いたします。
1.ゴルフ会員権を代表相続人が相続(名義書き換え)
まず、相続人がゴルフ会員権を引き継ぐ場合について解説いたします。
ゴルフ会員権を相続人が相続する場合には、代表相続人へのゴルフ会員権の名義書き換えが必要となります。
ゴルフ会員権の名義書き換えの際には、戸籍や印鑑証明書などの書類を用意して、ゴルフ場に名義書き換えの申請をします。
必要書類等については該当のゴルフ場に問い合わせをするとよいでしょう。
名義書き換えには料金が発生する
なお、ゴルフ会員権の名義書き換えをするときは「名義書き換え料」が発生します。
相続による名義書き換えの場合は、通常の半額又は割引が適用されるゴルフ場が多いようです。
料金については、該当のゴルフ場に確認しておくと良いでしょう。
ゴルフ会員権の相続税の評価金額について
ゴルフ会員権は故人の遺産となります。
したがって、相続税の対象となる財産です。
ゴルフ会員権は市場の取引価格の70%にあたる金額が相続税算出時の評価額となります。
※1000万円で市場取引されているゴルフ会員権は700万円となります。
2.ゴルフ会員権を売却するケース
次に「ゴルフ会員権を売却する」ケースについて解説いたします。
相続人の皆様がゴルフをされない場合は、ゴルフ会員権を売却される方が多いです。
ゴルフ会員権を売却する場合は、ゴルフ会員権業者を通じて売却手続きを進めることが一般的です。
売却する場合の取扱い
ゴルフ会員権を売却するとき、更に2パターンに分かれます。
1.被相続人名義のままゴルフ会員権を売却できるパターン
2.一度、代表相続人に名義変更してからゴルフ会員権を売却するパターン
取扱いはゴルフ場により異なります。ゴルフ場へお問い合わせください。
ゴルフ会員権の売却後の税金について
(ゴルフ会員権売却後の税金について)
ゴルフ会員権を売却し利益が出た場合には、所得税の申告が必要です。
※1000万円で購入していたゴルフ会員権を2000万円で売却したとき、利益に対して税金がかかるということです。
※相続税申告期限から3年以内にゴルフ会員権を売却する場合、税金の軽減特例があります。
譲渡所得税の申告は忘れてしまう方も少なくありません。
会員権の売却後は、一度税理士さんに相談することをお勧めいたします。
ゴルフ会員権売却までのゴルフ会員権の年会費
また、ゴルフ会員権の売却が決まるまでは少々期間を要します。
この期間に問題となるのが「会員権の年会費」です。
相続発生から売却までの年会費については免除又は割引してくれるゴルフ場があります。
年会費について、該当のゴルフ場に問い合わせてみてください。
まとめ
ここまでゴルフ会員権の相続方法について解説いたしました。
ゴルフ会員権も相続手続きが必要な旨を覚えていただき、今後の遺産相続にお役立てください。
・ゴルフ会員権も相続財産に含まれる
・ゴルフ会員権の相続は2パターン
・1つ目は、代表相続人にゴルフ会員権の名義書き換えする
・2つ目は、ゴルフ会員権を売却するパターン