法定相続情報の取得にかかる手数料は?
法定相続証明情報という書類があります。
(相続関係図・親族関係図のような書面)
法定相続情報は法務局にて取得できるものです。
書類取得に際し、手数料は掛かるのでしょうか?
このページでは「法定相続情報の取得にかかる手数料」について解説いたします。
法定相続情報は無料
まずはじめに、結論からお伝えいたします。
結論から申し上げますと、法定相続情報は無料で取得することが可能です。
書類取得の際に法務局に手数料を支払う必要はありません。
登記申請とは異なる:無料
法務局に対する申請の代表例に「登記申請」があります。
登記申請の場合には「登録免許税」という税金の支払いが必要になります。
同じ法務局への申請であっても、法定相続情報取得の場合は一切費用は掛かりません。
役所での書類取得とは異なる:無料
遺産相続にあたり、各役所で「戸籍謄本・印鑑証明書」などの取得が必要となります。
書類取得の際は、各市区町村役所に対して手数料を支払います。
(戸籍謄本450円、印鑑証明書300円など)
しかし、法定相続情報取得に関しては発行手数料は無料です。
法務局では、無料で法定相続情報を取得することができます。
再交付を受ける場合も当然に無料
なお、法定相続情報が追加で必要になる場面があります。
この場合は、法定相続情報の再交付(追加交付)を受けることが可能です。
この場合も、当然に費用は掛かりません。
「法定相続情報取得は無料」と覚えておいてください。
法定相続情報取得にかかる実費
先ほどから説明しているとおり、法定相続情報の取得費用は無料です。
ですが、書類取得にあたり必要経費があります。
具体的には、
・必要書類取得のための費用
・申請にかかる郵送代
・専門家報酬(専門家に依頼した場合)
があります。
以下、それぞれについて解説いたします。
必要書類取得のための費用
法定相続情報の申出には必要書類があります。
具体的には、
・故人の出生から死亡までの戸籍謄本
・故人の住民票除票
・相続人全員の戸籍謄本
などが該当します。
これらの必要書類取得にあたっては費用が掛かります。
各役所に対して「書類発行手数料」が必要となるのです。
・戸籍謄本:450円
・原戸籍、除籍謄本:750円
・住民票除票:300円
といった書類取得費用はどうしても必要になります。
また、各書類を郵送請求する場合には「切手代」も必要です。
申請にかかる郵送代
法定相続情報は法務局窓口に直接出向いて請求・受領することも可能です。
また、郵送でも取得することが可能です。
法務局まで行く時間がない方は「郵送」にすると良いでしょう。
・申請時の郵便代
・法務局返送時の郵送代
これらは申請人負担となります。
なお、郵便種別に関しては特に制限はありません。
(書留でなくてもOK)
詳しくは≪法定相続情報に使用すべき封筒≫をご参照ください。
専門家への報酬
また、法定相続情報は士業(専門家)に依頼することも可能です。
依頼できる(代理業務が認められている)のは、「弁護士・司法書士・土地家屋調査士・税理士・社会保険労務士・弁理士・海事代理士・行政書士」といった専門職です。
これらの人物に法定相続情報取得を依頼すると費用(報酬)が発生します。
相場でいえば「2万~3万円」前後の事務所が多いと思います。
以上で説明した「書類取得料金・郵送代・(専門家報酬)」が法定相続情報取得にかかる必要経費となります。
まとめ
ここまで「法定相続情報取得にかかる費用」について解説いたしました。
無料で取得できるということをご理解いただき、今後の遺産相続にお役立てください。
・法定相続情報は無料で取得できる
・再交付のときも無料で取得できる
・ただ、申請にあたり必要経費がかかる
・戸籍謄本取費用、郵送代等が実費として必要