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遺産分割協議書(数次相続)の書式、ひな形、書き方

第1の相続が発生し、相続手続きをしないまま相続人が亡くなってしまう(第2の相続が発生するケース)がございます。

このようなケースは「数次相続」と呼ばれ、数次相続により相続権は孫世代等に移ることになります。

数次相続のとき遺産分割協議の当事者の判断は正確に!

数次相続による場合、遺産相続の当事者が増え相続関係が複雑化しています。遺産分割協議は「相続人全員の合意」が必要です。

遺産分割の当事者となる人の判断を間違えてしまうと「せっかく遺産分割協議したのにやり直し..」ということになってしまいますので注意してください。

数次相続の際の遺産分割協議の当事者

・父Aさん死亡
・相続人は長男B、次男C。遺産分割前に長男Bが死亡している。

このような数次相続事例では
・次男Cさん
・長男Bさんの相続人全員

が遺産分割協議の当事者となります。
Bさんに「配偶者D・子E」がいる場合では彼らが遺産分割協議の当事者となるのです。

遺産分割協議が整った場合は、遺産分割協議書を作成しましょう。

数次相続の場合、遺産分割協議書の書式が少々特殊になりますので注意が必要です。「数次相続特有の項目」を盛り込む必要があります。

以下、遺産分割協議書(数次相続)の書式・雛形・書き方を紹介いたします。

遺産分割協議書(数次相続)の書式・ひな形を紹介します

【数次相続の基本事例】
1.祖父板橋三郎に相続が発生し、相続人は板橋清、十条望美の2人
2.その後、板橋清に相続(数次相続)が発生し、板橋清の相続人は板橋さつき、巣鴨玲子
3.遺産については、最終的に巣鴨玲子に相続させたい

遺産分割協議書は2枚に分けて作成するのがおすすめです。

上記のような事例では

1.祖父板橋三郎についての遺産分割
2.数次相続による板橋清の遺産分割

と2つの遺産相続が混在しています。

他のホームページを見ていると「両方の相続を一枚の遺産分割協議書にまとめて記載する書式」が多く見受けられます。

それでも全く問題はないのですが、私は「遺産分割協議書を2枚に分けた方が分かりやすいので」2枚に分けて遺産分割協議書を作成しています。

以下、2枚に分けた形式(当事務所で普段使っている遺産分割協議書【数次相続】の書式)を紹介いたします。

まず第1の遺産分割協議書

まず板橋三郎の遺産相続(最初の相続人は「板橋清、十条望美」)について、「板橋清が相続する旨の遺産分割協議書」を作成します。

遺産分割協議書

1.被相続人板橋三郎(平成○○年○月○日死亡)の後記相続財産について、下記相続人は相続人たる地位に基づいて遺産分割協議を行い、次のとおり決定した。なお、本遺産分割協議の前提として、被相続人及び相続人を下記のとおり表示し、下記の被相続人の表示に相違はないこと、並びに相続人が本遺産分割協議書に記載された相続人以外に存在しない旨を相続人全員が確認した。

2.被相続人の表示
被相続人 板橋 三郎
本籍 東京都北区赤羽○○番地
最後の住所地 東京都豊島区巣鴨○丁目○番○号
生年月日 昭和○○年○月○日
相続開始日 平成○○年○月○日

3.相続人の表示
・東京都練馬区北町○丁目○番○号 (亡)板橋 清
・東京都北区赤羽○丁目○番○号     十条 望美

第1条 板橋清は、次の遺産を相続する。

不動産の表示
所在 北区赤羽○丁目
地番 ○○○番○○
地目 宅地
地積 ○○.○○㎡

以上のとおり遺産分割協議が成立したので、これを証するため本遺産分割協議書を作成し、署名押印の上、所持する。

平成○○年○月○日

相続人板橋清の相続人板橋さつき
東京都練馬区北町○丁目○番○号 板橋 さつき(実印)

相続人板橋清の相続人巣鴨玲子
東京都練馬区大泉学園町○丁目○番○号 巣鴨 玲子(実印)

東京都北区赤羽○丁目○番○号  十条 望美(実印)

ここまでで、第一段階の遺産分割協議書の完成です。

【十条望美が相続する場合にはこれで完了!】
もし上記の事例で「十条望美」が不動産を相続するのであれば、これで遺産分割協議書は完了です。これから説明する2枚目は不要です。

続いて第2の遺産分割協議書

先ほどの遺産分割協議書で遺産が「板橋清」のものとなりました。

続いて、板橋清の遺産相続(相続人は「板橋 さつき、巣鴨玲子」)について、「巣鴨玲子が相続する旨の遺産分割協議書」を作成します。

遺産分割協議書

1.被相続人板橋清(平成○○年○月○日死亡)の後記相続財産について、下記相続人は相続人たる地位に基づいて遺産分割協議を行い、次のとおり決定した。なお、本遺産分割協議の前提として、被相続人及び相続人を下記のとおり表示し、下記の被相続人の表示に相違はないこと、並びに相続人が本遺産分割協議書に記載された相続人以外に存在しない旨を相続人全員が確認した。

2.被相続人の表示
被相続人 板橋 清
本籍 東京都北区赤羽○○番地
最後の住所地 東京都豊島区巣鴨○丁目○番○号
生年月日 昭和○○年○月○日
相続開始日 平成○○年○月○日

3.相続人の表示
・東京都練馬区北町○丁目○番○号 板橋 さつき
・東京都練馬区大泉学園町○丁目○番○号 巣鴨 玲子

第1条 巣鴨玲子は、次の遺産を相続する。

不動産の表示
所在 北区赤羽○丁目
地番 ○○○番○○
地目 宅地
地積 ○○.○○㎡

以上のとおり遺産分割協議が成立したので、これを証するため本遺産分割協議書を作成し、署名押印の上、所持する。

平成○○年○月○日

東京都練馬区北町○丁目○番○号 板橋 さつき(実印)

東京都練馬区大泉学園町○丁目○番○号 巣鴨 玲子(実印)

以上2枚の遺産分割協議書により

1.板橋三郎の遺産分割協議書
2.板橋清の遺産分割協議書

が完成しました。

以上が数次相続のケースの遺産分割協議書の書式・雛形となります。
個人的には、やはり2枚に分けた方が分かりやすいと思います。

(上記の内容を1枚にまとめても全く問題ありません。)

以下、数次相続の遺産分割協議書を作成する際のポイントについて解説いたします。

遺産分割協議書(数次相続)の作成方法

数次相続の遺産分割協議書を作る際は

1.相続人の立場を書く
2.遺産分割協議書の日付

この2点だけ気を付けましょう。

誰の相続人なのか「自分の立場」を書く

数次相続の場合の遺産分割協議書では、数次相続による相続人の立場を記載する必要があります。

相続人○○の相続人△△

という記載を忘れずに盛り込みましょう。

2つの遺産分割協議書の日付

このページで紹介している「遺産分割協議書(数次相続編)」は2枚に分けて作成しています。

それらの日付については、このようにしてください。

【パターン1:同日にする】
第1の遺産分割:8月20日
第2の遺産分割:8月20日

同じ日付であっても全く問題ありません。

【パターン2:第2の遺産分割の日付を後にする】
第1の遺産分割:8月20日
第2の遺産分割:8月22日(後日付)

このようなパターンでも大丈夫です。

まとめ

ここまで「遺産分割協議書(数次相続)の書式・ひな形」について解説いたしました。

数次相続の遺産分割協議書を作成される際の参考ページとしてお役立てください。

・第1の相続、第2の相続で遺産分割協議書は分けるのがおススメ
(1枚にまとめてもいいけど分かりづらい..)
・自分の立場「相続人○○の相続人△△」という記載を忘れずに
・2枚に分ける場合には、書類作成日も要注意


・相続税申告.com(東京 池袋 相続税申告)

・日本みらいと司法書士事務所(トップページ)

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