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遺産分割協議書の署名欄は手書きが必要?

遺産相続が発生した場合、原則として「相続人全員の話し合い」で相続方法を決することになります。
その際に作成する書類が「遺産分割協議書」という書類です。

書類作成にあたって、「遺産分割協議書の末尾に各相続人が住所・氏名を記入し実印にて押印する」というのが通常のやり方です。

では、住所氏名は絶対に手書きでないとダメなのでしょうか?
パソコンで住所氏名が入力されている書類は有効なのでしょうか?

このページでは「遺産分割協議書の署名は手書きでないとダメか」について解説いたします。

遺産分割協議書では、各人が署名(記名)押印をする

遺産分割協議書とは、その名のとおり

・遺産の分け方に関する
・当事者間での協議の結果

を記述したものです。

書類の最後には、各人が

・住所氏名を手書き(署名)
・実印で押印する

というのが一般的なやり方です。

特別な事情の無いかぎり、住所氏名については本人の自筆(手書き)で対応することが好ましいと思います。

そうできない事情もありうる

ただ、様々な状況が考えられます。

・相続人の中で自筆(手書き)できない人がいる(手の麻痺)
この場合は、どう対応すればよいのでしょうか?

・もうすでに、パソコンで住所氏名を打ち込んだ書類を作成済み
この場合は、再度書類を作り直す必要があるのでしょうか?

遺産分割協議書の住所氏名は、手書きでなくても有効!

やっと、このページの本題です。

結論から申し上げますと、遺産分割協議書での住所氏名については「手書き」でなくても法律上は有効です。

署名の欄が「パソコンで打ち込んである形式」のものであっても、法律文書として紛れもなく有効なのです。

署名(手書き)は要件ではない。記名でもOK!

遺産分割協議書について、署名(手書き)は文書成立の要件とはされていません。そのため、「記名」でも足りるのです。

・署名=手書きの形式
・記名=パソコンであらかじめ打ち込んでおく形式

手に麻痺がある方の対応法:記名押印

この場合、手が震えて自筆(手書き)が難しい状況です。
このような場合には、遺産分割協議書は記名押印で対応しましょう。

1.あらかじめ住所氏名を打ち込んでおく。
2.実印にて押印する。

といった形で対応すれば問題ありません。

【代筆はあまりお勧めできない】
親族の方が代筆するというケースの少なくありません。

ただ、個人的な考えとして代筆はあまりお勧めしていません。
(本人の意思による代筆であれば、遺産分割協議書として有効ですが

沿え手程度の関与ならまだしも、完全に違う人が署名するというのは後々トラブルに発展する可能性があります。
(「自分は協議書にサインしていないし、中身も知らない」と無効を主張される可能性もある)

既にパソコンで住所氏名を打ち込んだ遺産分割協議書に押印済

先ほど説明したとおり、遺産分割協議書は記名押印でも有効に成立します。

そのため、住所氏名が手書きでなかったとしても文書の効力になんら問題ありません。

書類を作り直す必要はありませんので、ご安心ください。

【これから書類を作るのであれば..】
記名押印の形式で遺産分割協議書がある場合、再度作り直す必要は特にないと思います。
ただ、原則として住所氏名の欄は「手書き」が好ましいです。

手書きでは、当然ですが本人の筆跡が残ります。
(その結果、相続トラブルの防止に役立つ。)

これから遺産分割協議書の作成に着手するのであれば、住所氏名の欄は「各当事者の自筆(手書き)」にすることを強くお勧めします。

まとめ

ここまで「遺産分割協議書の住所氏名は手書きが必要か」について解説いたしました。
手書きでなくても法律文書として有効であるということをご理解いただき、今後の遺産相続にお役立てください。

・遺産分割協議書の署名欄は「手書き」が好ましい(必須でない)
・ただ、手書きでなくても(記名でも)書類は有効
・特殊な事情の無い限り「手書き」を推奨


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