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相続分の譲渡ってなに?

相続が発生したときは、原則相続人全員の話し合い(遺産分割協議)で遺産の分割方法について決定することになります。

例外ではあるのですが、遺産分割協議前に相続分を有する相続人は、他人に自分の相続分を譲渡することができます。これを相続分の譲渡といいます。
このページでは、相続分の譲渡について紹介いたします。

相続分の譲渡とは?

基本的には、遺産の分割については相続人全員が遺産分割協議をして決定することが多いのですが、相続分の譲渡というものが認められています。

具体的な相続分譲渡の事例をもとに解説いたします。
【具体的な相続事例:父Aが死亡し、相続人は母B・長男C・次男D】

この場合、母Bが2分の1・長男Cと次男Dが各4分の1ずつ相続分を有します。それぞれが持つ相続分を誰かに譲渡することが相続分の譲渡です。

仮に次男Dが母Bに相続分の譲渡をすると、各自の相続分は以下のように変更になります。
母Bの相続分=4分の3、長男Cの相続分=4分の1、次男D=相続分なし

相続分の譲渡がされると、その後の遺産分割協議に影響がある

上記のように相続分の譲渡がされると、その後の遺産分割協議に大きな影響があります。

遺産分割協議書は基本的には相続人全員が参加し署名押印しなければいけないのですが、相続分譲渡をした相続人は相続分を有しないため遺産分割協議の当事者として遺産分割協議に参加する必要が無くなります。

つまり、母と長男の話し合いで遺産の分割方法について決定できるということです。

遺産分割協議書で全遺産を母が相続すると決定するのと、長男・次男が自分の相続分を母に譲渡することは結果的に同じ結論になります。

相続人以外の他人への相続分譲渡も可能

なお、珍しいケースなのですが、相続分の譲渡は相続人以外の第三者に対して譲渡することも認められています。

上記の具体例で次男Dが相続分を第三者のEに譲渡した場合、第三者のEは相続分を持つことになり、遺産分割協議は母B・長男C・他人Eですることになります。

しかし、第三者に相続分を譲渡されてしまうと、遺産相続が円満・円滑に進まないリスクが大きくなります。

このような事態に備えて、第三者に相続分が譲渡されたときは、他の相続人は金銭などを支払って相続分を取り戻すことが認められています。

【最後に】
相続分の譲渡があったときには相続分譲渡証明書という書類の作成が必要になります。
≪相続分譲渡証明書の書式・ひな形はこちら≫

以上が相続分の譲渡に関する解説です。

【相続分の譲渡:まとめ】
・遺産分割協議前、相続分の譲渡という制度が認められている
・相続分を譲渡した人は、遺産分割協議の当事者にならない
・相続人以外へ相続分譲渡することも可能


・日本みらいと司法書士事務所(トップページ)

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