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相続人が故人の連帯保証人:相続放棄できる?

相続財産のうち資産より負債が多い場合・負債額が不明な場合は、相続放棄をして相続により借金を背負ってしまうことを防ぐことができます。

しかし、相続放棄をしても負債を支払い続けていかなければならない事例も稀にございます。

このページは、相続人が故人の連帯保証人のときの相続放棄を解説します。

相続放棄しても債務を承継してしまうケースとは

それは、被相続人の借金につき相続人が連帯保証人となっていたケースです。

相続人が連帯保証人のケースの法律関係を説明いたします。

お金を貸し借りする契約・連帯保証人になる契約はそれぞれ別の契約です

1.債権者(金融機関)が、借主(被相続人)にお金を貸す契約(=この契約を金銭消費貸借契約といいます。)を締結します。契約の当事者:債権者・借主

2.債権者(金融機関)と連帯保証人(相続人)は、借主が支払うことが出来なくなった場合・支払いが滞った場合に代わりに私が支払いますという契約(=連帯保証契約)を締結します。契約の当事者:債権者・連帯保証人

何が言いたいかというと、お金を借りる契約(金銭消費貸借契約)と連帯保証すると契約(連帯保証契約)は、全く別の契約ということになります。

借主の地位は相続放棄により免れる

借主(被相続人)が亡くなったケースでは借主の地位は相続人に引き継がれます。
原則として、相続放棄をすれば負債を相続することはありません。

自分自身が連帯保証人になっているとき、連帯保証債務は残ってしまう

しかし、今回は相続人が被相続人の連帯保証人となっています。

相続人は、借主の地位(相続により取得)と連帯保証人の地位の両方を持っているということになります。

相続放棄の対象となるのは、借主としての借金のみとなります。

この場合、相続放棄により借主の債務(主債務)の支払いを免れたとしても連帯保証人の地位で借金を支払う必要がございます。

つまり、借主の相続債務を放棄したとしても、自分の連帯保証債務は以前と何ら変わりなく存在し続けるということです。

よって、相続人が被相続人の連帯保証人になっていたときは、相続放棄をしても結局借金を支払うこととなります。

借金の額が大きく、到底支払えそうにない場合は自己破産・個人再生などの債務整理手続きをすることとなります。

以上が、相続人が被相続人の連帯保証人の場合の相続放棄の解説です。

≪被相続人が第三者の連帯保証人になっている場合の相続放棄についての解説はこちら≫

【相続人が故人の連帯保証人になっているケースの相続放棄:まとめ】
・相続人が故人の連帯保証人のときは、相続放棄しても債務の支払いが必要
・自分自身の連帯保証人の地位により支払う必要があるため


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