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遺産分割協議書の署名は代筆OK?(手の麻痺がある方)

遺産相続の場面では、相続人全員で遺産分割協議(話し合い)をすることが一般的です。
話し合いがまとまったときには、遺産分割協議書という証明書類を作成します。

遺産分割協議書には各相続人に「署名及び押印」をしてもらうのが通常です。しかし、高齢の相続人等に「手の麻痺等の特別な事情により自署できない」という方がいることもあります。

この場合は、親族の方が代筆しても問題ないのでしょうか?

このページでは「遺産分割協議書の署名は代筆可能か(手の麻痺等で署名できない相続人)」という論点について解説いたします。

基本的には各相続人の署名+実印での押印

遺産分割協議書を作成するとき、基本的には「本人」に

・住所、氏名の記入(署名)
・実印での押印
・印鑑証明書の提出

が必要になります。

本人に書いてもらうことで、後々のトラブル防止にもつながります。
そのため、特別な事情のない限り必ず本人が署名押印をしてください。

自分の力では書けない方もいる

しかし、何らかの事情により自分の力で署名することが難しいという方もいらっしゃいます。
手に麻痺等があると自筆することは大変な作業です。

字が震えてしまい署名できないという場合は代筆でもよいのでしょうか?

遺産分割協議書は代筆による署名でも有効!

このページの本題「他の親族が代筆して問題ないか?」について解説します。

私の意見としては「遺産分割協議書は代筆でも有効。しかし、なるべく代筆しない方が良い」という考えです。

少し手が震える場合に「沿え手程度」で関与することは問題ないと思います。
しかし、法律文書に対して本人の名前を代筆ということはあまりお勧めできません。(代筆でも遺産分割協議書として有効ですが

遺産分割協議書は必ずしも署名が要件ではない!

遺産分割協議書は必ずしも「本人の署名」を要件とはしていません。
「記名」でも問題はないのです。

【記名とは?】
記名とは、遺産分割協議書に「住所・氏名」を記載した状態で印刷することです。

・手書きで書いてもらう=署名
・あらかじめ入力しておく=記名

となります。

麻痺等で自署が難しい方については記名押印で対応

手に麻痺などがあり自署が難しい方については「記名押印」で対応することが望ましいです。
なお、押印に関しては他の親族の方が「沿え手(手を添えて震えるのを防ぐ)」をして押印していただくことが望ましいです。

わざわざ遺産分割協議書を作り直す必要はない!

ここまで私の方から「なるべく代筆はしない方がいい、できれば記名で対応」ということを説明いたしました。

ただ、もう既に代筆で遺産分割協議書を作成してしまった方もいらっしゃると思います。
代筆したからといって「遺産分割協議書が無効」というわけではありません。

「親族が勝手に代筆した」となれば大問題(無効となりうる)ですが、実際は本人の意思(同意)を得て代筆しているのだと思います。

遺産分割協議書は作り直す必要はありませんのでご安心ください。

代筆にいたった経緯など、文書を残しておくと良いと思います

遺産分割協議書に代筆をする場合、怖いのが後々トラブルになることです。

後日、「自分は協議書にサインしていないし、中身も知らない。」などと、遺産分割の無効を主張してくるケースが考えられます。
そうならないためにも、代筆の時点で証拠文書を残しておくことをお勧めしています。

具体的には代筆に至った経緯、理由等を書き記した文書を残すことを推奨しています。

まとめ

ここまで「遺産分割協議書の署名は代筆可能か」について解説してきました。
代筆でも遺産分割協議書は有効。代筆するときは後々のトラブルに細心の注意が必要であるということを覚えておいてください。

・遺産分割協議書は基本的には本人による署名(自署)
・手の麻痺等の特別な事情による代筆はやむを得ない(有効)
・代筆の際は、トラブル発生に要注意
・記名押印でも問題ない


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