戸籍謄本・住民票のホチキスを外しても大丈夫?
相続手続きを進めるには、事前に書類を揃えることが必要です。
必要書類の中に「戸籍謄本・住民票」といった書類があります。
用紙が複数枚になる場合には、ホチキス留されていることが通常です。
では、これらの書類のホチキス留は外してしまっても問題ないのでしょうか?
一度外してしまうと、無効となってしまうのでしょうか?
このページでは「戸籍謄本・住民票のホチキスを外すと無効になるのか」について解説いたします。
戸籍謄本(住民票)は相続手続きの必須書類
相続手続きにおいて「戸籍謄本」の取得は必須作業といえます。
具体的には、
・故人の出生~死亡までの一連の戸籍謄本(原戸籍・除籍)
・相続人自身の現在の戸籍謄本
といった書類が必要となります。
また、相続登記(不動産名義変更)を行う際には、住民票も事前に準備する必要があります。
書類が複数枚になることもある
戸籍謄本・住民票といった書類は「1通が2~3枚になる」ということが珍しくありません。
というのも、
・戸籍謄本=その戸籍内の全ての人物が記載されている
・住民票=同一世帯の全人物が記載される
となるからです。
書類記載の人物が少なければ「1通=1枚」で済みますが、構成人数が多ければ、戸籍謄本・住民票は「1通=2~3枚」になります。
複数枚にわたる場合=ホチキスで留められている
書類が複数枚になる場合、それらはホチキスにて留められています。
複数枚の書類がホチキス留により1つの書類となっているのです。
ホチキスを外したい場面も出てくる
相続手続きを進める中で、どうしても戸籍謄本・住民票のホチキス留を外したい場面も出てきます。
具体的に、
・戸籍謄本等のコピーを取りたい、スキャンしたい
(親族に戸籍謄本の写しを送付する等の用途)
(手続申請にあたりコピーを取っておきたい等)
といったケースも出てくると思います。
コピーを取る作業にしても、ホチキス留を外してまとめてコピーをした方が作業スピードが断然早いです。
では、戸籍謄本・住民票等のホチキス留は外しても大丈夫なのでしょうか?
ホチキスを外してもOK!(効力に問題なし)
さて、このページの本題です。
結論から申し上げますと、戸籍謄本・住民票等のホチキス留は一度外しても何ら問題はありません。
コピーをとる際などは、ホチキス留を外してしまってもOKということです。
文書の効力に変更なし:無効とならない
一度ホチキスを外したからといって、文書が無効となることはありません。
一度ホチキスを外しても、各相続手続きに何ら問題なく使用可能です。
「戸籍謄本・住民票」の効力には何ら変更はありません。
外した後は、再度ホチキス留をしましょう!
コピーを取る等の用途でホチキスを外した場合、その後きちんと元の状態に戻しておきましょう。
要するに、再度ホチキス留をしてくださいということです。
1通の戸籍謄本が2枚にわたる場合を想定してください。
この場合、2枚が揃ってはじめて1つの書類(戸籍謄本)となります。
片割れ部分(1枚のみ)では戸籍謄本として認められませんのでご注意ください。
書類がバラバラにならないように要注意!
複数の書類のホチキス留を外す場合、書類がバラバラにならないように注意してください。
・どの書類とどの書類がセットなのか?
・どのような順番で並んでいたのか?
これは大変重要な部分です。
(書類がバラバラの状態はダメ。再度ホチキス留をして元の状態に戻す必要あり。)
ごちゃまぜになってしまっては、書類の修復が大変になります。
まとめ
ここまで「戸籍謄本・住民票のホチキスは外しても大丈夫か」について解説いたしました。
ホチキスを外しても問題なしということを覚えていただき、今後の遺産相続にお役立てください。
・ホチキスを外しても問題ない
・ホチキス留を外したからといって文書が無効になることはない
・そのあとは、再度ホチキス留する必要あり
(バラバラの状態ではダメということ)