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遺言書(自筆証書遺言)の正しい書き方(2)

自分で書く形式(手書き)の遺言書を自筆証書遺言といいます。
遺言書は法律文書となるため、様式に沿って作成する必要があります。

遺言書は、どのように書けば良いのでしょうか?

このページでは、正しい自筆証書遺言の要件・書き方(より細かい論点)を解説いたします。。

自筆証書遺言の正しい書き方

自筆証書遺言を書く際には、

1.夫婦で遺言書を書く場合の注意点
2.遺言書の財産の書き方について
3.最後に必ず入れてほしい条項

上記3つの要件に注意する必要があります。
以下、それぞれについて詳しく解説いたします。

正しい自筆証書遺言の書き方1:夫婦で遺言書を書くケース

まず初めに、「夫婦で自筆証書遺言を書く場合の注意点」について解説いたします。

この場合に、絶対にしてはいけない自筆証書遺言の書き方があります。

それは、同じ紙に夫婦が共同で遺言書を書くことです。

これは「共同遺言」といい要件違反です。
結果として、その文書は無効となるのです。

夫婦の遺言書は別々に作成!

共同遺言とは、

・自筆証書遺言の最後の署名押印欄
・複数名によってされている遺言書

のことを指します。

この場合、いくら遺言書の内容が正確に記載されていたとしても、遺言書の書き方として間違えております。
そのため、この文書は遺言書として無効です。

夫婦で揃って自筆証書遺言を作成される方は多いです。
その場合は、

・用紙を分ける
・それぞれの遺言書を独立したものとする

という点に気を付けてください。

正しい自筆証書遺言の書き方2:財産の記載

次に「遺言書の財産の書き方」について解説いたします。

自筆証書遺言を作成すれば、

・誰に
・どの割合で

遺産を相続させるのかを自分の意思で決めることができます。

財産の特定:はっきりと明示する

自筆証書遺言作成時には「財産の書き方」に要注意です。

具体的には、「個別の財産についての記載をするとき」どの財産を示しているのか明確に分かるようにしてください。

・銀行預金を記載するとき
→「銀行名、支店名、口座の種別(普通・定期)、口座番号、名義人」

・不動産を記載するとき
→不動産の謄本を見ながら正確に記載

(不動産の謄本は最寄りの法務局にて誰でも取得可能です。)

・株式を記載するとき
→「保有株式、株式の数量」を正しく記載

ざっくりと「マンション・預金」などと書かれた自筆証書遺言を見かけることがありますが、書き方としてはお勧めできません。

正しい自筆証書遺言の書き方3:遺言書の最後に書くこと

「最後に必ず入れてほしい条項」を解説いたします。

自筆証書遺言を書いた日から、遺言書の効力が発生する日までは比較的長い期間があります。

その間に、新たに財産を取得するということは珍しくありません。

遺言書作成後に取得した財産

当然ですが、遺言書の中には「遺言書作成後に取得した財産」は書かれていません。

遺言書作成のメリットのひとつに「遺産分割協議が不要となる」という点が挙げられます。

ただし、これは「遺言書の中に記載されている財産」についてです。

記載のない財産については、相続人間で遺産分割協議(話し合い)を行う必要が出てくるのです。

遺言書に記載のない財産の相続方法

このような場合に備え「遺言書に記載のない財産の相続方法」を遺言書の中に書いておきましょう。

例:本遺言書に記載のない財産及び負債は長男○○に相続させる

なお、遺言書は何度でも書き直すこともできます。
そのため、新たに大きな財産を取得したときは遺言書を書き直すというのも一つの方法です。

まとめ

ここまで遺言書(自筆証書遺言)の正しい書き方・要件について解説いたしました。
このページの内容を参考に、今後の遺産相続にお役立てください。

なお、このページでは、細かい論点について解説をいたしました。
≪基本的な自筆証書遺言の正しい書き方≫については、こちらの解説をご参照ください。

・遺言書作成には決まったルールがある
・夫婦で同じ紙に遺言書を書いてはいけない(別々の紙に書くこと)
・財産の記載については細かく書く(ざっくりと書かない)
・最後に「遺言書記載以外の財産」について一文を加えること


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