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遺言書作成後に相続人が死亡した場合の効力は?

遺言書によって特定の相続人に財産を相続させることができます
また、第三者に遺産を贈与(遺贈)することもできます。

遺言書作成~効力発生までは長い期間がある!

なお、遺言書の効力が実際に発生するのは遺言書を書いた方が死亡したときです。

遺言書作成~遺言書の効力発生までは長い期間があり、相続人や受遺者が死亡していることも考えられます。

遺言書の効力発生前に相続人(受遺者)が死亡したときは、遺言書の効力はどうなるのでしょうか?
遺言書の効力は失効するのでしょうか?

このページでは、遺言書の受取人死亡による効力について解説いたします。

遺言書と相続人死亡の具体例

以下、分かりやすいように具体例をもとに解説いたします。

【基本事例】
1.Aさんは息子Bに全財産を相続させる遺言書を作成(平成20年)

2.相続人である息子Bさんが先に死亡(平成25年)

3.遺言書を書いたAさんが死亡(平成28年)

というケースを想定してください。

遺言書を開封すると「全財産は息子Bに相続させる」という記載があります。
しかし、この時点では息子Bさんは既に死亡しています。

では、この場合の遺言書の効力はどうなるのでしょうか?

原則:遺言書は失効する!

さて、このページの本題です。
結論から申し上げますと、原則として遺言書は失効します

要するに「亡息子B」は故人Aの遺産を承継することができないのです。

遺言者死亡時に生存している必要あり

遺言書の効力が発生するのは、遺言書を書いた人が死亡したときです。
遺言により財産を受け取る人物は、遺言書の効力が発生する時点において生存している必要があります。

これを「同時存在の原則」といいます。

上記の具体例では平成28年に遺言書の効力が発生します。

このとき相続人であるBさんは既に死亡しているため、相続を受けることは出来ません。
結果として、遺言書の効力はなく失効という扱いになるのです。

代襲相続は起こるの?

上記にて「受取人(受遺者)が先に死亡している場合は遺言書は失効する」と説明をいたしました。

ここで問題になるのが「代襲相続の発生の有無」です。

・祖父Aが死亡する前に息子Bが死亡しているとき
・Bの息子C(Aの孫)が相続する

このような制度を代襲相続といいます。

通常の相続であれば、代襲相続といって孫世代の方に相続する権利が移ります。

では、遺言書によって財産を受ける相続人が先に死亡した場合、遺言書の代襲相続が起こるのでしょうか?

代襲相続は起こらない=遺言書失効(原則)

答えは「No」です。

遺言書の効力発生より先に相続人が死亡している場合は遺言書は失効します。(原則)

したがって、代襲相続は発生しません。
結論として、先に死亡した人物の子は受取人(受遺者)の地位を承継しません

例外:代襲相続される(予備的遺言ある場合)

ここまで「原則として」遺言書は失効すると説明いたしました。
そうです。一部例外規定も存在します。

それは「予備的遺言」がある場合です。
こちらに関しては「遺言書と代襲相続について」にて詳しく解説をしております。

こちらをご参照ください。

遺言書に書かれた相続人が死亡しているときの相続

上記説明のとおり「遺言書により財産を受け取る相続人・受遺者が先に死亡している場面」では遺言の効力は原則失効します。

「失効=遺言書は存在しないも同じ」となります。
これにより、通常のどおりAの生存している相続人全員で遺産についての話し合い(遺産分割協議)をする必要があります。

(失効により)遺言書が存在しなかったものとして、遺産相続を進めていくことになります。

まとめ

ここまで遺言書と相続人死亡の関係についての解説いたしました。
原則遺言書は失効することをご理解いただき、今後の相続手続きにお役立てください。

・遺言書を書いた人より相続人(受遺者)が先に死亡している
→遺言書は失効する
・受遺者(相続人)が先に死亡しているとき
→遺言書について代襲相続は起こらない ※一部例外あり
・遺言書が失効すれば通常どおり遺産分割協議を行う


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